1. はじめに
イーウィル:「ノブカワさん、岐阜県での申請って、ちょっと特殊って聞いたんですけど…」
ノブカワ:「そうですね。岐阜県は山間部と都市部が混在していて、申請の実務にも地域性が出ます。このシリーズも13回目。岐阜県は、東海エリアの中でも“丁寧な審査”が特徴の県です」
2. 岐阜県の申請制度の特徴
ノブカワ:「岐阜県では、申請窓口が“岐阜地域環境室”と“各県事務所”に分かれています。県内業者は事務所の所在地を管轄する県事務所等へ、県外業者は主な予定搬入先・搬出先の市町村を管轄する県事務所等へ申請します」
イーウィル:「郵送でも出せますか?」
ノブカワ:「はい、郵送申請も可能です。ただし、事前に電話で確認しておくと安心です。副本返送用の封筒も忘れずに」
イーウィル:「講習会修了証は必要ですか?」
ノブカワ:「もちろんです。新規申請は5年以内、更新申請は2年以内の修了証が必要です」
3. 令和7年度の主な変更点
イーウィル:「今年から何か変わったことってありますか?」
ノブカワ:「はい。 申請等窓口にキャッシュレス端末が設置されていますので、窓口に申請書を持参いただいた場合は、以下のキャッシュレス決済サービスがご利用いただけます。」
イーウィル:「それは便利ですね」
ノブカワ:「あと、令和8年1月よりオンライン納付の運用が開始される予定です。(2025年10月現在)」
イーウィル:「ますます便利になっていきますね」
4. 実務者が気を付けたいポイント
ノブカワ:「岐阜県で気を付けたいのは、まず法人による申請時に提出する定款に、原本照合が必要である点です」
イーウィル:「原本照合って、どのようにするのですか?」
ノブカワ:「日付と「この書類は原本に相違ありません」と余白に記入します」
イーウィル:「他にも注意点はありますか?」
ノブカワ:「提出書類のうち、公共機関が発行する書類については3か月以内に取得したものを添付する必要があります。こちらも原本照合のため、原本を提示または郵送する必要があります」
5. 現場での気づきと工夫
イーウィル:「書類って、全部紙で出すんですか?」
ノブカワ:「現状は紙ベースですが、電子申請の準備が進んでいるので、今後はPDF提出になる可能性もあります。今のうちにデータ管理を整えておくと楽ですよ」
イーウィル:「地図とか写真って、どうやって出せばいいですか?」
ノブカワ:「Googleマップのスクリーンショットに手書きで補足すれば十分です。車両写真はスマホで撮影して、ナンバー・許可表示・積載状態がわかるようにしておきましょう」
ノブカワ:「あと、岐阜県では“環境配慮”の観点から、クリアファイルの使用を控えるよう求められています。封筒に直接書類を入れて送るのが推奨されています」
6. おわりに
ノブカワ:「今日は岐阜県の申請制度について紹介しましたが、他の自治体よりも細かい点も多いので、岐阜県のサイトを是非ご覧になってください。専門家である行政書士に依頼する際は、弊所のサービスの流れも参考にしていただければと思います」
イーウィル:「ありがとうございます。」
ノブカワ:「次回は新潟県編を予定しています。また一緒に整理していきましょう」